第101回大会基礎データ
氏名 | 10000m 資格記録 | 5000mPB | HalfPB | 直近の主な実績 |
---|---|---|---|---|
阿部 陽樹(4) | 28:26.58 | 13:49.28 | 1:02:05 | 第27回日本学生ハーフ16位 |
本間 颯(2) | 28:33.76 | 13:44.96 | 1:03:26 | 男鹿駅伝1区14.9km2位 |
並川 颯太(1) | 28:34.36 | 13:56.35 | 第40回U20日本選手権5000m8位 | |
岡田 開成(1) | 28:38.30 | 13:34.09 | 第40回U20日本選手権5000m4位 | |
伊東 夢翔(3) | 28:38.62 | 13:55.51 | 1:04:48 | 函館マラソン2024 17位 |
白川 陽大(3) | 28:45.07 | 13:52.70 | 1:02:18 | 103回関東インカレハーフ3位 |
山平 怜生(4) | 28:51.87 | 13:44.99 | 1:02:48 | 103回関東インカレ10000m15位 |
佐藤 大介(1) | 28:53.06 | 13:57.98 | 男鹿駅伝2区11.8km1位 | |
吉中 祐太(3) | 28:55.93 | 13:44.09 | 1:03:45 | 第55回全日本6区12.8km4位 |
鈴木 耕太郎(2) | 29:04.42 | 13:53.43 | 1:03:28 | 第27回日本学生ハーフ3位 |
七枝 直(1) | 29:14.56 | 13:52.18 | 第40回U20日本選手権5000m15位 | |
佐野 拓実(4) | 29:17.39 | 14:13.04 | 1:03:25 | 第103回関東インカレハーフ21位 |
原田 望睦(1) | 29:18.45 | 14:08.73 | 男鹿駅伝7区10.1km2位 | |
高沼 一颯(4) | 29:26.41 | 14:21.43 | 1:02:19 | 函館マラソン2024 19位 |
平均 | 28:54.20 | 13:54.91 | 1:03:09 |
20校中
10000m資格記録
上位10名平均 1位 28:44.20
上位12名平均 1位 28:49.49
上位10名標準偏差 1位 00:11.86
上位12名標準偏差 1位 00:16.39
第98回大会基礎データ(総合2位通過)
氏名 | 資格記録 | 5000mPB | HalfPB | 予選会結果 |
吉居 大和(2) | 28.08.61 | 13.25.87 | 1:01:47 | 13位 1:02:51 |
三浦 拓朗(4) | 28.20.13 | 13.41.05 | 1:02:27 | 173位 1:05:22 |
森 凪也(4) | 28.22.28 | 13.56.74 | 1:02:08 | 107位 1:04:26 |
助川 拓海(3) | 28.49.58 | 14.16.96 | 1:03:42 | 78位 1:03:59 |
中野 翔太(2) | 28.58.80 | 13.45.19 | 82位 1:04:03 | |
中澤 雄大(3) | 29.00.40 | 14.18.97 | 1:02:58 | 40位 1:03:34 |
手島 駿(4) | 29.08.91 | 14.07.66 | 1:02:50 | 36位 1:03:30 |
東海林 宏一(1) | 29.24.19 | 14.01.97 | 76位 1:03:59 | |
田井野 悠介(3) | 29.34.90 | 14.26.59 | 1:06:10 | 61位 1:03:52 |
湯浅 仁(2) | 29.35.10 | 14.27.02 | 1:04:06 | 74位 1:03:57 |
倉田 健太(4) | 29.42.98 | 14.32.58 | 1:04:26 | |
山平 怜生(1) | 29.47.09 | 14.04.18 | 283位 1:07:14 | |
阿部 陽樹(1) | 30.02.73 | 14.07.60 | 32位 1:03:28 | |
矢萩 一揮(1) | 30.58.88 | 14.12.20 | ||
平均 | 29.16.76 | 14.06.04 | 1:03:24 |
30校中
10000m資格記録
上位10名平均 2位 28:56.29
上位12名平均 3位 29:04.41
上位10名標準偏差 13位 00:31.16
上位12名標準偏差 12位 00:33.99
第97回大会基礎データ(総合2位通過)
氏名 | 資格記録 | 5000mPB | HalfPB | 予選会結果 |
吉居 大和(1) | 28:35.65 | 13:28.31 | 10位 1:01:47 | |
大森 太楽(4) | 28:35.66 | 14:28.99 | 1:04:29 | 41位 1:02:43 |
三須 健乃介(4) | 28:36.65 | 14:25.10 | 1:03:47 | 29位 1:02:33 |
三浦 拓朗(3) | 28:40.30 | 13:53.91 | 1:03:51 | 25位 1:02:27 |
池田 勘汰(4) | 29:06.19 | 14:00.37 | 1:02:38 | 73位 1:03:05 |
加井 虎造(4) | 29:08.09 | 14:09.48 | 1:03:07 | 62位 1:03:00 |
川崎 新太郎(4) | 29:08.56 | 14:16.61 | 1:03:26 | |
森 凪也(3) | 29:09.57 | 13:56.74 | 1:03:58 | 20位 1:02:08 |
手島 駿(3) | 29:24.97 | 14:18.51 | 1:03:52 | 51位 1:02:50 |
畝 拓夢(4) | 29:25.98 | 14:12.26 | 1:02:59 | 40位 1:02:42 |
矢野 郁人(4) | 29:43.49 | 14:39.92 | 1:04:31 | |
園木 大斗(1) | 29:48.64 | 14:17.98 | 131位 1:03:40 | |
湯浅 仁(1) | 30:03.91 | 14:27.02 | 179位 1:04:06 | |
中澤 雄大(2) | (0:14:28.50) | 14:21.51 | 58位 1:02:58 | |
平均 | 29.11.36 | 14.12.62 | 1:03:40 |
22校中
10000m資格記録
10名平均 1位 28:59.16
12名平均 1位 29:06.98
10名標準偏差 6位 00:19.18
12名標準偏差 7位 00:24.76
まず、事前に公にされていた通り吉居駿くんは全日本からの出走準備、で予定通りでした。
一方で、園木・溜池・柴田くんと私が入ると考えていた3名が外れたという情報は、周囲の応援者の皆様方を含めて、かなりの驚きを持って迎えられました。
過去3回大会直前の基礎データ比較
97回大会時は10000mへの出走機会がコロナ禍かつ予選会直前は不出走にも関わらず、記録上10名平均も12名平均も1位、かつ全体のばらつきもハイレベルでした。
98回大会時は平均記録は更に伸びたものの全体のばらつきは大きく、10名・12名平均では他校の後塵をやや拝する位置でした。
今回はやや驚きのエントリーにも関わらず、それらの記録水準・ばらつきの小ささでも大きく超える陣容です。以下、好材料や懸念材料などを自分なりにまとめていきます。
とにかく記録の上では過去最高で盤石
エース級3名ないし4名(或いはそれ以上?)が外れたとはいえ、他校との比較でいえば5000m、10000mはトップ、ばらつきも最小で、層の厚さは段違いです。
1年生5名エントリーのためハーフの記録は正確な10名平均値を出せませんが、9名平均を仮定するとやはり僅差の2位と上位。いずれも総合2位で上位通過した過去2回よりも、上を目指せそうな気配すらあります。
【第101回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会】
— taku (@runtaku15) October 7, 2024
5000m・10000m・ハーフマラソン エントリー選手大学別上位10人平均
※留学生2名以上の場合、上位1名の記録のみ対象
※中央大・育英大のハーフマラソンの平均タイムは上位9人の記録で算出 pic.twitter.com/ZAt2SBot0Q
事前記録会から窺える良好なチーム状態
※学内1位のみ抜粋
2024-10-05 東海林 宏一(4) 28:48.48
2021-10-09 山口 大輔(1) 29:33.39
2020-10-10 伊東 大翔(1) 29:31.86
ここ数年来、予選会エントリーの選手が夏合宿後の10000mで事前選考・或いは集団走イメージの出走を行うことは無くなりました。必然的にメンバー外の選手が事前の記録会に出走する流れですが、気象条件等の違いがあるにせよ、先日の東海大記録会の記録水準は、過去2回を大きく上回っています。東海林くん浦田くんの28分台はもちろんのこと、藤田くん山口くんの記録も過去の1着と同水準か上回る記録で、チーム全体の底上げが相当進んでいることを伺わせます。
頼りになる上級生
「通常の強化のスケジュールでは合わせづらい」と監督からも言われる3月立川開催の日本学生ハーフが、仮想予選会のようなコースと言えます。
直近の27回大会では白川くんが62分台前半での4位入賞と阿部くんの復活走に加え佐野主将と鈴木くんのPBと、「合わせれば当然に戦える」ことを示してくれたと思います。このレースでペーランだった選手もハーフの実績は充分。また記録の面では唯一ハーフ64分台の伊東夢くんも、酷暑の中で記録した直近のPB+合宿MVPということで上り調子。後に記す1年生5名という大量エントリーも、安心して迎えられる存在感です。
1年生が多数も、イコール即不安要素とは考えにくい
事前に雑誌情報等で把握できていたように、今回の1年生エントリーはなんと5名。
94回(畝・池田・川崎・加井)・98回大会の4名(阿部・東海林・山平・矢萩)を上回る過去最高の水準です。
その2大会ではいずれも3名が出走し、94回では3名が、98回では上位2名が通過に貢献しており、今回も既に3名以上の出走が確定しています。
西湖ハーフTTでは並み居る先輩たちを差し置いて岡田くんが優勝(率直に言って岡田くんは1年生という枠組みで捉えていませんので、実質マイナス1名とも考えます)。その他のメンバーもロードレース・クロカンにいずれも強い選手かつ入学後の実績も充分。おそらくスタッフ同様に1年生だからどう、という考えは例年以上に抱きにくいところです。
下級生が多いにも関わらずチームの記録として、10000m記録の分散(標準偏差)が過去最小というのもその要因と言えます。実際に、1年生3人が全員好走した第97回大会の布陣(吉居大・園木・湯浅)と、今回の10000m持ちタイム上位3名(岡田・並川・佐藤大)は、1年時の充実度から言えば今回の方が上かもしれません。
外向けの情報ほど、予定通りでは(おそらく)ない
#中央大学 は吉居駿恭ら主力抜きでも厚い選手層 藤原正和監督「飛車角抜きでトップ通過が狙えるように」…箱根駅伝予選会 https://t.co/7lt0NcYN71 #箱根駅伝
— スポーツ報知・箱根駅伝情報 (@hochi_hakone) October 7, 2024
一方で、やはり懸念点もあります。
スポーツ報知の記事では主力を外して通過することに意味を見出し、ある程度予定通りである、という体でのコメントがなされています。もちろんどこかの時点でチーム全体にその認識は共有されたものと思いますが、主力の欠場や全日本以降の出走がすべて予定通りだったとは考えていません。
・レガシーハーフとのエントリー被りが3名(佐野・伊東夢・鈴木くん)いて、私が事前に想定していなかったエントリー外の選手3名(園木・溜池・柴田くん)の人数と合致
・溜池くんの新潟DNS
・柴田くんの新潟出走結果と9月に入っての不調情報
・最終合宿でおそらく一時不在だった本間くんがエントリー
以上からそのように考えました。
それでも、3名欠場に対してのスクランブル出走―例えば東海大記録会好走の東海林・浦田くん或いは藤田・山口・佐藤宏くん、最悪の場合吉居駿くん―が無かったので、主力の欠場を踏まえてもなおそれを補う層の厚さは充分ある、とも解せます。
西湖ハーフTTの全容が不明
ここ数年来、特に予選会を控えた中では安心材料の1つであったハーフTT。この安心感は、比較的短い感覚(1分以内)で多くの選手がフィニッシュしたことに起因します。
今年度はその全容が全く不明で岡田くんが1着であった、ことしか分かりません。
映像があればな~と思うのですが、逆に岡田くんがぶっちぎりトップだった可能性もあるかな、と考えています(故に映像なし?)。並み居るメンバーを差し置いての岡田くんの結果を、逆に大きなプラス材料と捉えられるかもしれません。
※10/13追記
上半期振り返り動画で、ハーフTTの様子があがっていました。やはり1位岡田くんがぶっちぎりのように見えます。全体的には選手間の間隔がやや空いていることや、上級生が思ったより遅れているのがやや気になるところです(最終盤のトライアルなので、疲労は相当あるのでしょう)。1年生は外向けに発信している情報以上に、本当に強いですね。
気温が高いタフなレースとなるか
1年生が多いことは不安要因ではないと申し上げたものの、気温が高い+公園コースという条件が重なった場合はこの限りではありません。
本日(8日)時点の2週間予報では、予選会の週は平年より高気温の予想。初ハーフをタフな公園コースで、かつ厳しい気温となれば、若いチームにとっては試練です。1年生を4名以上起用した通過した例は、周回コースの予選会においても数えるほど、という情報も聞こえてきます(確実な情報の裏は取っていません)。
もちろん、スタッフも対策をしっかりしていると思いますし、周回コースとはいえ既に暑い条件下の予選会(98回)を上位突破した経験もありますので、それらも含めチーム力は上がっているものと思います。
なんだかんだで戦力的には充分
以上、チームエントリー単体として見れば外野が色々邪推もできようですが、各校とも完璧なエントリーを組めたところの方が稀です。つくづく本番への調整の難しさを感じます。(いつも言っていますが本当にそう思います)
相対的にはかなり強力な戦力で、2週間後の全日本も見据えつつも1位通過、が本当に達成できれば、真の意味で強いチームであると言えます。エントリーの意外性を踏まえると上位通過であれば良し、中位-下位の場合は良い経験と受け止め、更に気を引き締めるべきといったところでしょうか。
通過そのものについては、ボーダー争いのチームとの単純な戦力比較となりますので、さほど心配していません。選手スタッフ皆様の奮闘に期待しています。