「直前の記録会結果を額面通り受け取りづらい」のは、当然ながらそれらがトラック10000mのタイムが多いことも意味しています。
今年度は、夏シーズン最終盤に西湖ロードでのタイムトライアルが行われました。レースの全容は不明なものの、ここで上位に入った選手たちは皆エントリーされています。
更に注目すべきはフィニッシュ順や間隔で、トップの中澤くんから8番目の矢野くんまでは手元計測で50秒を切る程度です(上記Instagramの画像3枚目参照)。
西湖でのロードは通常10マイルでのTTが多く、少なくとも今回もそれ以上の距離で実施されていると推測されます。10マイルでもハーフでも、或いはそれ以上の距離で長くなればなるほど、上位8名が1分以内にフィニッシュした意味は大きくなります。
(かといって、極端な話フルマラソンでの選考だと1分以内フィニッシュの意味は薄くなる(≒そもそもペースが遅い)でしょう。ただ、それはまずあり得ないと断言できます。)
仮にハーフマラソンだとすれば、先頭のタイムにもよりますが50秒以内で8名フィニッシュというのは、95回大会駒澤大の圧倒的な1位通過に匹敵する振れ幅の小ささです(チーム内2位と9位が40秒程度)。
10マイルとしても、ハーフマラソン換算で8名が1分強の間隔でフィニッシュ予想となり、いずれも高水準です。
その上、ロードに出走すれば確実に安定的な好タイムで走破する、駅伝主将の畝くんが7位という点も大きいです。
公式のハーフで65分台/キロ3分5秒ペースを越えたことが無い畝くんを基準とするならば、合宿中の追い込みや疲労はあろうとも、少なくとも一定以上の水準で走れていることは確実でしょう。
(しかも彼の公式戦唯一の65分台は、豪雨悪天候のオーストラリア・ゴールドコーストマラソンというおまけ付きです。)