区間エントリー発表まで既に10日を切っております。共同記者会見やスポーツ報知の記事なども公開され、賑わっていますね。
例年駅伝応援クラスタでは区間予想の話題に華が咲く時期ではありますが、特にここ数年来「区間予想=控え予想みたいなのはどうなの」という声も同時に聞こえます。
私個人の考えとしてもこれに近いものがありますが…かといってあんまり発信そのものに窮屈過ぎるのも考えものです。(※Twitterやブログなど、各所で情報発信をされている皆様方の楽しみを阻害する意図は決してありません。)
ということで本記事では、昨年同様に各選手の個人成績へのリンク(名前欄クリックで飛べます)+選手の簡単な実績+当方が考える「配置の可能性がありそうな予想区間」+更には「各種媒体で予想されている区間」を全てピックアップしていきます。
これだけ羅列すると正直予想としての面白みが薄まる感は否めないのですが、以下ご一読頂ければ幸いです。
本日は4年生です。全学年通して最多エントリーの5名。これは昨年度卒業生と同じ数字で、チームの学生スポーツらしい層の厚さが光ります。現4年生は「復路を4年生で」という意気込みもあるようなので、ある程度4年生全体を見渡しつつ区間予想をする必要があるかな、と思われます。
※注
各種媒体: 主に個人ブログや動画・新聞等で触れられた区間
本人希望・監督: 雑誌の「希望区間」等や選手監督スタッフがニュース記事等で言及した区間
予想: 私の単なる予想
5000m 00:14:06.39 (2022-04-09)
10000m 00:28:49.58 (2020-12-05)
Half 01:02:36 (2022-11-20)
21箱根:補員
21全日本予選:1組6位
21全日本:4区13位
22箱根:補員
各種媒体:10区
本人・監督:10区
予想:6区、7区、9区、10区
5000mから10kmまでバランスの良い記録を持って入学した助川くん、1年時から着実に力をつけ、特に長距離への対応は2年時秋以降急速に進みます。秋の10000m28分台、明けて春の学生ハーフは強風の中快走を見せ、迎えた3年時は全日本予選・本戦ともに出走し大役を果たします。最終学年は出走数こそ限られますが、全てのレースで安定した結果を残していますね。最終選考レースとなった上尾ハーフの62分台を経て、見事3回目の16人エントリーを勝ち取りました。
箱根路への出走も本当にあと一歩なんですよね。前回大会は7区ないし10区出走がギリギリまで可能性あったと思われますし、後は本人のコメント通り最終調整如何のところと思います。
「復路を4年生で」となると、全ての距離で安定している助川くんは多数の候補が挙がりますか。
8区を外し6区を入れたのは、高校駅伝での記録が2年時4区>3年時3区であったためです。特殊区間出走は通常考えにくいですが、復路4年生リレーかつ後述の若林主将が平地に回る場合を考えると、可能性は低いですがこういうパターンもどうでしょう。
強風の学生ハーフ好走や最終選考が上尾ということを考えると、順当であれば、本人希望の10区アンカーが最も可能性が高そうですね。最初で最後の箱根路に向けて期する思いも強いでしょう。ぜひ出走―のみに留まらず好走を果たして欲しいと思います。
【長距離ブロック】
— 中央大学陸上競技部 (@chuo_tf) December 2, 2022
箱根駅伝まであと31日!
今日から、4年生最後のブログを更新していきます。
本日の担当は #助川拓海 (4) です!
4年分の思いを懸けて、最後の箱根路への切符に挑みます🔥#中大駅伝 #中央大学#時代を紡ぐ軌跡を残せ #復活のChttps://t.co/Dyq0RtiBaA pic.twitter.com/UqTqzVx4HY
5000m 00:14:18.89 (2021-07-03)
10000m 00:29:34.90 (2020-11-22)
Half 01:02:39 (2022-11-20)
21箱根予選:61位
22箱根:補員
各種媒体:8区
本人・監督:8区、9区、10区
予想:8区、9区、10区
田井野くんは「最強の寮長」の称号に相応しく、この学年全体を見渡しても最も愚直に記録を積み上げ成長してきた1人ではないでしょうか。
特にロードの長い距離に定評があり、3年時以降20km超のレースは全て安定しています。2年時関東インカレや先日の上尾ハーフの追い上げは見事でした。練習で常に前を引っ張る積極性も光る、長距離走者の鏡のような存在です。本戦への出走も、助川くんと同じく本当にあと一歩というところかと思います。
前回大会時に5区8区を希望していた田井野くんですが、今期は男鹿駅伝登りで区間賞とその適正を存分に見せてくれました。10区は目立ちませんがほぼ全体フラットなコース中にほんのわずか登り部分があり、時節ビル風も吹きすさぶます。特にラストへ向けての競い合いに力を発揮してくれそうです。もちろん復路最難関(個人の感想です)の8区で強烈な登りの遊行寺坂を攻略、あるいは安定した早いラップが望まれる9区も候補になるでしょう。
安定した重心で前へ前へと推進していく走りは、正に復路区間にぴったり嵌るランナーと思います。4年分の、仲間たちの思いを背負っての出走に期待がかかります。
【長距離ブロック】
— 中央大学陸上競技部 (@chuo_tf) December 20, 2022
箱根駅伝まであと13日!
選手ブログを更新いたしました。
本日の担当は #田井野悠介 (4) です!
波瀾万丈の4年間の末に出た答え。
「箱根駅伝」への思いを胸に、残された時間を駆け抜けます🔥
#中大駅伝 #中央大学
#時代を紡ぐ軌跡を残せ #復活のC https://t.co/Gae86AKcHk pic.twitter.com/SBp9SoVjdA
5000m 00:13:49.41 (2022-10-02)
10000m 00:28:15.40 (2020-12-05)
Half 01:02:37 (2020-02-02)
19箱根予選:224位
20箱根:1区16位
21箱根:1区17位
22出雲:2区3位
22全日本:1区3位
各種媒体:1区、3区、7区
本人・監督:3区、7区
予想:1区、3区、4区、7区
復活の―と言って良いでしょう。千守くんが最後の箱根路へ満を持して臨みます。
入学前から都大路・中大記録会で10km超に対応、入学後すぐ3000mとのハシゴの1500mで3分50秒切とスピードもあり、おまけにハーフの距離対応も早く、1年時から主要大会へ重用され結果も残します。
2年時も記録を更に伸ばし順調に成長しますが、昨年1年間は苦しみました。コロナにも罹患し、一時は陸上を離れることも考えたとか。しかしそれらを乗り越え、1年時の再現よろしく1500mの快走から最終年がスタートします。その後はインカレ入賞や表彰台、男鹿駅伝区間賞、5000m大幅PBなど全ての歯車が噛み合い快走を続け、出雲全日本と主要区間でも結果を出し続けます。
その出雲・全日本を考えると前半区間での登場か、或いは攻めの意味で本人も希望する復路7区が候補に挙がりそう。
特に7区は一昔前は力のある新入生や調子落ちのエースなどが起用されがちでしたが、アップダウンも細かく決して簡単ではありません。近年の傾向としては苦戦気味の区間なので、ここが攻めに転じられるとすれば大きいですね。
持ち前のスピードを活かした3区や、全日本のようなクレバーな走りが期待できる得意の1区も良さそうですね。7区と同じ観点で見れば4区もあるでしょうか。
間違いなく、これまでで最も充実した状態で挑む箱根路と思います。どこの区間担当であっても、選手スタッフやファンの期待は大きいに違いありません。
【長距離ブロック】
— 中央大学陸上競技部 (@chuo_tf) December 7, 2022
箱根駅伝まであと26日!
選手ブログを更新いたしました。
本日の担当は #千守倫央 (4) です!
4年間の積み重ねで、チームを牽引します💨#中大駅伝 #中央大学#時代を紡ぐ軌跡を残せ #復活のChttps://t.co/mnqSWO1i4d pic.twitter.com/MLzkopdFcu
中澤 雄大(副主将)
5000m 00:14:06.78 (2022-04-24)
10000m 00:29:00.40 (2020-11-21)
Half 01:02:44 (2022-03-06)
20箱根予選:58位
21箱根:7区5位
21箱根予選:40位
21全日本:7区8位
22箱根:8区3位
22全日本:4区8位
各種媒体:7区、8区
本人・監督:7区、8区
予想:7区、8区、9区、10区
哲学するランナーの最終章ですね。
ロード職人としてファンの信頼厚い中澤くんが、有終の美を飾るでしょうか。
高校在学時からロードの強さには定評がありましたが、高3時冬場から1年時春シーズンはその走りを見ることができませんでした。そこからは少しずつ出走を積み重ね、2年時以降は出るレース全てで安定した結果を見せてくれました。特に長距離ロードは外しませんし、今年の全日本や前回大会8区の走りなどを見る限りでは、レース中の切り替えの判断も非常に優れていると思います。
出走予想ですが、往路も含め特殊区間以外ならどこでもOKと思います。
その印象は前年と変わっていないのですが、全日本からの上尾の連戦の様子を見ると、ここから調子を上げていき復路出走というのが最もあり得そうですね。
しかし復路区間をオールマイティーにこなせることは大きいです。経験区間の7区8区はいずれも上位のポイントゲッターとして期待できますし、9区10区についても全く同じことが言えます。
出走の度にファンを魅了するランナーですが、社会人での競技継続希望は無いとのこと。オフシーズンのフルマラソン出走等が無ければ、この箱根路がラストランとなるかもしれません。しっかり目に焼き付けたいと思います。
5000m 00:13:59.08 (2021-11-06)
10000m 00:28:42.02 (2021-11-24)
Half 01:04:29 (2022-07-02)
20箱根:6区10位
21箱根:6区5位
21全日本予選:2組4位
22箱根:6区5位
22出雲:補員
22全日本:5区6位
各種媒体:6区
本人・監督:6区、10区
予想:6区、9区、10区
4年生ラストは若林主将、ご存知中大の誇る下り職人です。
都大路4区快走のイメージ通り、1年時から距離対応&箱根路6区快走と鮮烈デビューを飾ります。2年時は一転秋シーズンまで出走なく心配されましたが、冬場にやはり調子を上げてきて6区58分台のこれまた快走。3年時4年時は春シーズンからコンスタントに結果を残し、トラックレース・平地での走力も大幅にアップします。未だ中大の山下りで伝説的に語られる野村俊輔さんと比しても、遜色ない持ちタイム・実績・強さを身につけてきました。
出走区間ですが、もちろん4年連続6区攻略が最も可能性が高いと思います。しかしながら本人はこれまでの結果に納得していなかったり、全日本のような平地出走を希望している節もあるようです。
安定した高い走力はもちろんどこの区間でも通用しますが、6区の人材に目処が立つようなら復路長距離区間もありかなと思います。敢えて書きませんでしたが6区序盤の登りも例年かなりいい入りなので、8区もいけるのでは?という思いもあります。(そう判断すると全区間どこでもいけてしまうので…)
時々ファンを驚愕させるほどにストイックな言動を残しつつ、今期のチームを引っ張ってきた若林くん。最後の箱根路こそは、自信が納得いく結果やコメントを残して欲しいと切に願います。