区間エントリー発表まで既に一週間を切っております。
例年駅伝応援クラスタでは区間予想の話題に華が咲く時期ではありますが、特にここ数年来
「区間予想=控え予想みたいなのはどうなの」
という声も同時に漏れ聞こえます。
私個人の考えとしてもこれに近いものがありますが…かといってあんまり発信そのものに窮屈過ぎるのも考えものです。
(※Twitterやブログなど、各所で情報発信をされている皆様方の楽しみを阻害する意図は決してありません。ただ、www上で時節見かける「選手=区間配置の駒」としか見ていないような愚劣な記述は、厳に慎むべきと考えています。)
ということで本記事では、昨年同様に各選手の個人成績へのリンク(名前欄クリックで飛べます)+選手の簡単な実績+当方が考える「配置の可能性がありそうな予想区間」+更には「各種媒体で予想されている区間」を全てピックアップしていきます。
これだけ羅列すると正直言って予想としての面白みが薄まる感は否めないのですが、以下ご一読頂ければ幸いです。
本日は4年生です。2年生と並んでの最多エントリー5名。学生スポーツらしい層の厚さが光ります。
※注
各種媒体予想: 新聞やニュース記事、個人ブログや動画などで触れられた区間
本人希望・監督: 雑誌の「希望区間」等や選手監督スタッフがニュース記事で言及した区間
予想: 私の単なる予想
5000m 14:06.02 (2021-06-19)
10000m 28:45.30 (2021-11-24)
Half 1:05:20 (2019-11-10)
96回予選会補員
96回補員
97回補員
各種媒体予想:10区
本人希望・監督:10区
予想:7区、10区
トップバッターは今期主将を務める井上くんです。
春先に突然の長距離幹事交代で第101代目の重責を担うことになりましたが、その後部員たちのブログの節々で登場し、表からも裏からもチームメイトを牽引する頼もしい姿が浮き彫りになっています。
記録面でも5000mと10000mのPBを更新。短いスパンで2本揃える課題にやや跳ね返されたためか主要大会の出走には至っておりませんが、安定感はこれまで以上に増しているように思います。
予想区間ですが、最もありそうなのは本人希望の10区でしょうか。
トラックレースで良いときの井上主将は、比較的後方スタートでするすると上位へ上がっていき粘りに粘ってスパート…という展開が多く(日体大10000mやMARCH対抗戦など)、ラストの競い合いが想定される区間は良いと思います。
主要大会でのハーフマラソンの経験値を考えると23km超は若干不安感も残りますが、4年間の練習の積み上げがあれば後は気持ちやコンディショニングの方が大きいかなと想像します。
復路で同様に集団走からのスパートがありそうな区間として、7区も候補かもしれません(一斉スタートからの関口元主将のような展開)。
5000m 14:32.58 (2019-07-06)
10000m 29:11.84 (2021-11-24)
Half 1:04:26 (2020-01-12)
98回予選会補員
各種媒体予想:10区
本人希望・監督:9区
予想:7区、10区
倉田くんはファンの方にはお馴染み、一般入部から叩き上げの苦労人で、4年目にして遂に初の箱根予選会+本戦エントリーを果たしました。
とはいえ、1年時からやたら暑いトラックレースで5000mのSBを組上位で更新するなど、タフな環境での強さは当方の目に留まっておりました。
今期は特にその傾向が顕著と言えます。早いうちからハーフマラソンへ特化した強化へシフトし、変則コースでアップダウンの激しい大舞台・関東インカレで見事入賞を果たすと、箱根予選会欠場からのMARCH対抗戦10000mにおいて大幅PB、16人メンバーへ滑り込むなど、ここ一番と言うところの粘りは特筆すべき点です。
先の井上主将と早速被ってしまうのですが、この粘りはアンカー区間で生きてくるとまず誰もが考えるのではないでしょうか。
また、単純な登りよりもアップダウン攻略済という点も考慮し7区起用もあるのではないかと思います。
5000m 14:07.66 (2020-10-24)
10000m 29:08.91 (2020-11-21)
Half 1:02:50 (2020-10-17)
96回予選会補員
96回補員
97回予選会51位 1:02:50
97回9区7位 1:10:08
98回予選会36位 1:03:30
各種媒体予想:2区、9区
本人希望・監督:2区、10区
予想:2区、9区、10区
手島くんは大学長距離選手の見本となるような、記録の積み上げと成長曲線を常に描き続けてきました。
今期はPB更新の機会にこそ恵まれませんでしたが安定的に仕事をこなしてくれ、全日本アンカーでの好走は記憶に新しいことかと思います。長い距離においてスタッフやファンからの抜群の信頼感を得ている選手です。
既に実績のある9区や本人希望の10区はもちろんのこと、高い安定感を買って2区ということもあるかと思います。
全日本の走破タイムを考えると、高橋さん池永さん棟方さんなど過去の中大エースたちが記録した68分台が視野に入るでしょうね。
理想を言えば手島くんが復路後半に登場できるチーム状態が最も好ましいですが、どのような起用となるでしょうか。いずれにせよ往復路の重要なポイント区間を担うことは間違いなさそうです。
三浦 拓朗
5000m 13:41.05 (2021-07-07)
10000m 28:20.13 (2020-11-21)
Half 1:02:27 (2020-10-17)
95回予選会53位 1:03:51
95回補員
96回予選会35位 1:04:37
96回3区12位
97回予選会25位 1:02:27
97回8区7位 1:05:02
98回予選会173位 1:05:22
各種媒体予想:2区、3区
本人希望・監督:1区、2区、3区、4区
予想:2区、3区、4区
中大の頼れる王将こと三浦くんは、全日本予選会と本戦で獅子奮迅の活躍ぶりでした。
箱根予選会ではまさかの失速も2週後にすぐ立て直したこともあり、基本的には出走すれば高パフォーマンスを安定的に発揮してくれる選手です。
最もありそうなのは2区3区をセットに考えた時の3区。全日本5区のようなジャンプアップが求められることになりそうです。逆に2区での爆発を期待する芽もあろうかと思います。5区以外はどこでも…という本人希望を考慮すると、難コース4区も可能性としてはあり得なくもないでしょうか。
今年は若干の調子落ちにより8区起用となったようですが、順調であれば間違いなく往路の主要区間、また更には前半区間を走ることになろうかと思います。
5000m 13:56.74 (2020-07-08)
10000m 28:22.28 (2020-11-14)
Half 1:02:08 (2020-10-17)
96回予選会15位 1:03:58
96回7区12位 1:04:50
97回予選会20位 1:02:08
97回2区16位 1:09:38
98回予選会107位 1:04:26
各種媒体予想:2区、3区、4区、7区
本人希望・監督:3区
予想:3区、4区、7区、8区、9区
押しも押されもせぬエースの一角森凪くんですが、最終学年の今期前半は苦しみました。
アメリカ遠征後フォームが大きく崩れるレースを幾つか目にし、何かしらの不調を抱えていることは確かでしたが、それが貧血によるものと大凡判明したのは夏前でしたね。
無理せず実業団での復活をと正直考えていましたが、そこからの立て直しは想像以上に早かったです。夏を超え東海大10000m28分台で復帰すると、箱根予選会では最序盤の転倒もありながら集団を引ききる役割を果たします。
以降は基本的に対外試合を回避しつつ今回のエントリーではありますが、Instagramでの力走の様子は見て取れますので、来たるべき時に備え力を蓄えているものと思います。
出走の予想はなかなか難しい所です。万全であれば特殊区間も含めどこに出ても強いと思うのですが、外から見ただけでは何とも様子がわかりません。
経験がありかつポイント区間となる7区が最もありそうですが、復調具合によっては2区3区をセットで流れを作ることもできそうです(それでも2区は厳しいと見ますが)。
10区まで出番を引っ張ることはおそらく無く、出走するなら重要な区間、しないならしないと真っ二つに分かれるのではないでしょうか。