【4/17大会結果】学生個人選手権5000m

個人選手権は3日目最終日です。中野翔くんが勝負レースで見事な勝負勘を発揮し見事2位表彰台へ上がりました。

1位 篠原 倖太朗 (駒澤大) 13:47.90 (PB13:45.65)
2位 中野 翔太 (3) 13:48.36 (PB 13:45.19)
3位 鶴川 正也 (青山学院大) 13:48.66  (PB 13:43.96)
4位 山内 健登 (青山学院大) 13:58.79 (PB 13:46.25)
5位 藤本 珠輝 (日体大) 13:59.58 (13:32.58)
6位 若林 宏樹 (青山学院大) 14:03.14
7位 石井 一希 (順天堂大) 14:11.39

上げ下げが激しい正に勝負の展開、見ごたえのあるレースでした。

スタート直後は藤本くんが果敢に引張り62秒で通過も、その後は一団のまま通過し1000mは2分45秒。1000-2000ではペースが落ち着き5分38秒で通過、この間2分53秒で派遣標準記録が少し遠のきました。2000-3000mも2分51秒前後かかっています。
3000m手前からは藤本くんに変わり山内くんが先頭へ出てペースを作ります。この間の1000mも2分50秒を越えましたので、ペースアップが望まれる展開でした。鶴川くんが時節離れそうになりますが、しっかり間を詰めて対応してきます。

4000m手前からは派遣標準を突破している若林くんが果敢に先頭へ。1周のペースがまた65秒まで上がります。この1000mは2分43秒で通過。藤本くん、石井くんがここで離れました。
4400m手前で中野翔くんが勝負をしかけ先頭へ出ます。ついていったのは篠原くんと鶴川くん。藤本くんも後続に追いつき流石に力があるところを見せてくれます。

先頭争いはラスト200mで篠原くんが鋭いスパートを見せ、鶴川くんが対応し中野翔くんは少し離れます。10000mとの連戦にも関わらず強かった篠原くんはそのままフィニッシュです。
中野翔くんのラスト100mの追い込みもすごかった。鶴川くんをゴール直前で交わし2位でゴール。中盤で離れるかと思われた鶴川くんも見事な粘りでした。

4000m通過11分13秒からフィニッシュまで2分35秒前後。各選手とも素晴らしい追い込みでしたね。

 

1-2位の篠原くん中野翔くんが派遣標準をぎりぎり突破していないので、代表選考はちょっと傍目にはわからない状況です。以下抜粋すると

1.以下(1)(2)の条件をいずれも満たした者を選考対象者とする。
なお、選考対象者の中から下記2・3に従いさらに選考をするので、以下(1)(2)の条件を満たした場合でも代表選手となるとは限らないことに留意されたい。
(1) 派遣標準記録有効期間内(※4/17まで)に、派遣標準記録を突破すること。
ただし、リレー種目について、メダル獲得可能性、関連する個人種目の選考状況、他のリレーの編成等を踏まえてリレーチームの編成・派遣を決定する場合は、個人としては(1)の条件を満たしていない競技者を選考対象者に加え、代表選手とすることがある。
(2) 前記Ⅰの選考競技会において 8 位以上に入賞(※)すること。
(※)長距離種目および競歩については、前記基本条件を満たす者のうち上位 8 名以上とする。

…なお、各種目のエントリー人数の上限は FISU の規定により、男女ハーフマラソンおよび男女競歩 は最大 5 名、男女 10000m は最大 3 名、他の種目は 1 種目 2 名以内と定められている。…

…ということで、一般の長距離種目においては派遣標準突破に重きをおいているように読めます。
機械的に見れば派遣標準突破済みで3位の鶴川くん・5位の藤本くんが該当するのですが、走れば全員入賞というレースでその決め方になるかどうかちょっと疑問です。
まずは勝負レースで素晴らしい走りを見せた中野翔くんを称えつつ、吉報を待ちたいと思います。