Drake Relays 5000m Journey to Gold(4/23)

2ヶ月超に渡る吉居くんの海外武者修行、3000m出走後は本人のブログによる状況報告などもありましたが、全容としては依然謎のままでした。そんな中、今週末にかけて遂に5000m出走の報が入ってきました。

当初は
https://worldathletics.org/athletes
で選手毎に検索をかけていたのですが、ほどなくしてDrake relaysのリザルトページを発見し、そこにスタートリストやPBがばっちり掲載されておりがっくり。

一部掲載されていなかった選手のPBを補完したものが、以下の通りになります(見出しにリンクを貼りました)。

Leonard Korir (USA) 13:15.45
Morgan McDonald (AUS) 13:15.83
Hyuga Endo (JPN・Sumitomo Electric) 13:18.99
Tsegay Tuemay (ERI) 13:20.89
Jordan Gusman (MLT) 13:21.35
Sam Parsons (GER) 13:22.32
Yamato Yoshii (JPN・Chuo Univesity) 13:25.87
Dillon Maggard (USA) 13:30.02
Clayton Young (USA) 13:31.79
Joe Stilin (USA) 13:32.21
Girma Mecheso (USA) 13:34.83
Ben Flanagan (CAN) 13:38.98
Frank Lara (USA) 13:40.07
Kieran Lumb (CAN) 13:40.51
Reed Fischer (USA) 13:43.46
Nico Young (USA) 13:44.50
Matt McClintock (USA) 13:47.68
Blaise Ferro (USA) 13:50.16
Kevin Lewis (USA) 13:50.34
Dhru Patel (USA) 13:51.40
Joel Reichow (USA) 13:53.05
Kyle Medina (USA) 13:54.87
Abdihamid Nur (USA) 14:06.81 (10000m: 28:12.06)

スケジュールを見ると、レースは現地時間23日18時40分頃から。アイオワ州と日本の時差は14-15時間程度なので、翌24日昼までには結果が判明しているのではないかと思います。(先のリザルト画面とちょっと細かなところで噛み合いませんが、24日昼には分かるだろうことは共通していると思われます。)

五輪標準を伺うレースとなるか

1名を除き全員が13分台のPB。また記録上はその1名にあたるNur選手も10000mPBは28分台前半です。この記録通りの力では無いことが容易に想像できます。

吉居くんを中心に見ますと、記録上格上が6人もいる上、その全員が東京五輪参加標準にギリギリ届かないPBという絶妙なレベルの選手たち。

この遠征中共に練習していた遠藤選手の弁を借りるならば「タイムより順位」です。一方でこの時期このレースの先頭を争う展開ともなれば、五輪標準切突破を狙う・また視野にも入ってくるのではないでしょうか。

標準切とはいかなくとも、各人世界ランキングを可能な限り上げることが五輪代表を狙う上で重要です。当然、本大会はワールドランキングカレンダーの中に記されています。

また、5000mの大会記録はなんと1977年まで遡る13:27.20とのことですが、順当なレース展開であればこちらの記録更新も達成されそうですね。

注目選手など

我らが吉居大和くんへ注目するのは当然として、海外のトラックレース事情は当方不勉強ですが、分からないなりに調べた上で個人的に気になるのは記録上2番手、世界選手権出場歴もあるMcDonald選手

2017年から3年連続で5000m13分20秒切、また今シーズン3000mを室内、屋外両方7分40秒台前半で走破と、住友電工遠藤選手の3000mPB7分49秒90をいずれも上回ります。このレースに合わせてきているようなら更に上を狙えそうな勢いです。レースの主導権を握って記録向上にも一役買って頂きたい所。

前述の遠藤選手も、流石日本の誇る屈指のスピードスター。記録も実績も上位陣に全く見劣りしません。

吉居くんの1学年下でほぼ同世代の俊英Nico Young選手の走りも注目ですね。

お天気

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最低気温7度、最高気温16度の予想。東京よりは走りやすそうですが、風が5mとの予想もあり、そちらはちょっと心配ですね。

13分13秒50という記録

五輪参加標準記録13分13秒50は、1kmラップにしておおよそ2分38秒7。

2:38 – 5:27 – 7:55 – 10:34 – 13:13

イーブンではざっくり1000mごとにこんなイメージです。吉居くんの日本選手権5000mでの3000m通過がおおよそ7分58秒(PB相当)、先頭に懸命に食らいつくようなレース展開でしたがまだ届かない…ということになります。日本歴代5位、そして日本学生歴代トップの記録に相当しますので、つくづく標準記録の壁の高さを感じます。

3000m通過が7分52~53秒前後だといけるか!?という気になりそうですが、この時点ですでに日本歴代10位前後ですからね。

とりあえず正座待機

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まあ外野としては客観的なレースの狙いも分からないので色々邪推する部分はあるのですが、どんな形であれ吉報(≒好結果とは限らない)を期待したいなと思います。